簿記2級と3級の違い|3級を飛ばしていい?受験順の判断基準

簿記2級から始めるか3級から受けるか、受験順の2つの判断基準を示す図解 資格勉強法(全般)

飛ばしてよい人

  • 受験まで半年以上ある:3級の範囲を2級の学習に含めても、期間で吸収できます
  • 講座を使う予定がある:多くの講座は3級の範囲を最初に扱う構成になっているため、自分で埋める必要が減ります
  • 実務や学校で簿記に触れたことがある:仕訳の考え方が残っていれば、序盤の負荷が下がります

このいずれかに当てはまるなら、3級を飛ばして2級のテキストから始めて構いません。
受験料も3,300円分が浮きます。

飛ばすと詰まりやすい人

  • 受験まで3ヶ月を切っている:3級の範囲を埋める時間が取れず、序盤で止まります
  • 独学で、簿記が完全にはじめて:分からない箇所を質問できる相手がいないまま、2段分を登ることになります
  • 3級の範囲をいつ埋めるか決めていない:これが最も止まりやすいパターンです

当てはまる場合、3級を先に受けるほうが結果的に早いことがあります。
本番を1回経験しておくと、時間配分の感覚も手に入ります。

ただし「3級を受ける」と決めた場合も、2級の受験月も同時に決めておくと、間が空きません。
3級に合格してから考えると、そこで数ヶ月空くことがあります。

両方に当てはまる場合はどちらを取るか

ここまで読んで、両方に片足ずつ入っていると感じた方もいるかなと思います。
残り3ヶ月だが講座を使う予定がある。半年あるが独学で完全にはじめて。
このどちらかに当てはまるなら、次のように考えます。

残り3ヶ月・講座を使う場合は、飛ばして構いません。
3級の範囲を切り分ける作業を自分でしなくて済むぶん、期間の短さを補えます。
ここでは学び方が、期間の短さを補っている形です。

半年あって独学で完全にはじめての場合は、3級を挟むほうが安全です。
期間には余裕がありますが、分からない箇所で止まった時間がそのまま消えます。
3級を1回受けておくと、その止まり方を本番前に一度経験できます。

2つの軸がぶつかったときは、学び方のほうを優先してください。
期間は受験方式を変えれば作り直せますが、聞ける相手がいるかどうかは自分では変えられないためです。

ネット試験なら、受験日を自分で作れる

ここまで「残り期間」を判断材料にしてきましたが、その期間は固定ではありません。

統一試験は年に決まった回数しか実施されないため、次の試験日までの日数がそのまま残り期間になります。
一方でネット試験は随時実施されていて、受験日の3日前までに予約すれば受けられます。

簿記のネット試験で受験日を後ろにずらし3級を挟む学習期間を作る考え方の図解
ネット試験なら受験日を選べるため、受験日を後ろにずらして学習期間を作れます。

つまりネット試験を選べば、受験日の選択肢を広げられるということです。
「3ヶ月しかないから3級を挟む余裕がない」と感じている場合、受験日を後ろにずらすことで前提が変わります。

ただし、いつでも受けられるわけではありません。
統一試験の前後と年度始めには施行休止期間が設定されていて、その間はネット試験を受けられません。
2026年度は4月1日〜13日、6月8日〜17日、11月9日〜18日、2027年2月22日〜3月3日が対象です。
※ 出典:日本商工会議所「ネット試験の施行休止期間の設定について」(2026年8月確認)。会場の空席状況によっても、希望日に受けられないことがあります。

合格率で見ても、ネット試験のほうが3級44.5%・2級31.9%と高い水準になっています。
ただしこれは問題が易しいことを意味するとは限りません。
受験日を選べる分、準備が整った人が受けやすい仕組みになっている、という見方もできます。

💡 判断軸

残り期間が足りないと感じたときは、3級を挟むかどうかより先に受験方式を見直す手があります。
受験日の選択肢が広がるだけで、判断そのものが変わることがあります。
ただし休止期間と会場の空きは、先に確認しておく必要があります。

飛ばして落ちたときのコストも見ておく

飛ばす判断には、外した場合のコストがついてきます。

3級を受ければ受験料が3,300円かかります。
飛ばせばその分は浮きますが、2級を受けて不合格だった場合、次の受験料は5,500円です。
金額だけを見れば、3級を1回受けるより、2級を1回落とすほうが高くつきます。

ただ、実際に響いてくるのは時間のほうです。
次の受験までに数ヶ月空くと、覚えた内容が薄れて、また同じ範囲を戻ることになります。
3,300円の差より、その数ヶ月をどう見るかで判断してください。

3級と2級を同じ日に受けることもできる

公式のQ&Aによると、会場に空席があれば2級と3級を時刻を変えて申し込むことができます。
同じ日に両方を受ける選択肢が、制度上は用意されているということです。
※ 出典:日本商工会議所「ネット試験に関するQ&A」(2026年8月確認)

ただしこの進め方は、学習量が2級分に3級分が乗る形になります。
残り期間に余裕がある場合の選択肢として考えてください。

この記事を書いた人
独学ガイド編集部

独学ガイド編集部は、実際に資格取得や学び直しを経験したメンバーが運営しています。農業、飲食業(14年)、食育の現場を経て、公共職業訓練を活用して専門学校に2年間通学。食育インストラクター2級も同じく公共職業訓練の枠組みで、半年間・受講料無料で取得しました。取得後は病院・学生食堂の調理を担う企業に就職し、現在は地方の食堂で調理を担当しています。今は沖縄の離島に住み、通信・eラーニングでの学び直しを実践中です。資格を「取ること」で終わらせず、実際に仕事や暮らしにどうつながったかを、自分たちの経験も交えて発信しています。
▶ 詳しい経歴と、実際に受けた公的支援の内訳は「運営者プロフィール」で公開しています。

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