この記事の体験部分は、運営者本人の経験に基づいています。 病気の経過や利用できる制度は人によって異なります。制度部分は2026年9月時点の協会けんぽ・厚生労働省の公式情報を確認して記載しています。
私は以前、居酒屋で働いていた時期にうつになりました。その後、およそ1年半、働けない状態が続きました。
仕事がつらくなったとき、選択肢は「このまま我慢して働く」か「すぐ辞める」かの二つだけではありません。休む、制度を確認する、相談する、退職方法を考える、回復してから次を探す。今振り返ると、そうした選択肢をもっと早く知っていてもよかったと思います。
居酒屋で働いていたとき、私はうつになった
私は以前、居酒屋で働いていた時期にうつになりました。結果として、その後およそ1年半、働けない状態が続きました。

このページで、当時の症状や原因を「こういう人は必ずうつになる」と一般化するつもりはありません。うつの現れ方も、仕事を休むまでの経緯も、人によって違うからです。
ただ、自分の経験から今でも強く感じることがあります。
仕事がつらくなったとき、選択肢は「我慢して働く」か「すぐ退職する」かの二つだけではありません。
休む。医療機関につながる。会社の制度を確認する。公的な給付を調べる。第三者に相談する。退職するなら、どの方法なら自分の負担を減らせるかを考える。こうした選択肢もあります。
約1年半、働けない時期があった
私の場合、働けない状態は短期間では終わりませんでした。およそ1年半、仕事に戻れない時期が続きました。
「仕事を辞めたら、すぐ次を探せばいい」と考えられるのは、次の仕事を探せる状態にあるときです。体調を崩していると、転職活動そのものが難しい場合があります。
厚生労働省によると、雇用保険の基本手当は、働く意思と能力があり、求職活動をしているにもかかわらず就職できない状態の人が対象です。病気やけがですぐ働けない場合は、基本手当をすぐ受けるのではなく、受給期間の延長を申請できる場合があります。詳しくは厚生労働省の基本手当Q&Aで確認できます。
私は当時、健康保険の傷病手当金を受給していました。
ここで大切なのは、「私が受け取れたから、誰でも同じように受け取れる」という話ではないことです。加入している健康保険、休んだ期間、給与の支払い状況、退職前後の条件などで扱いが変わります。
傷病手当金は、働けない時期の生活を支える制度の一つ
協会けんぽでは、傷病手当金について、主に次の条件を満たす場合に支給対象になると案内しています。

- 業務外の病気やけがの療養であること
- 療養のため、これまでの仕事に就くことができない状態であること
- 連続する3日間の待期を含み、4日以上仕事に就けなかったこと
- 休業した期間について給与の支払いがないこと。給与が傷病手当金より少ない場合は差額支給となる場合があること
支給期間は、同じ病気やけがについて、支給開始日から実際に支給された期間を通算して最長1年6か月です。
退職後も必ず自動的に続くわけではありません。資格喪失後の継続給付には条件があります。退職日や出勤状況によっても扱いが変わるため、「辞めてから調べればいい」と決めつけず、退職前に加入先の健康保険へ確認する方が安全です。
制度の最新条件は、協会けんぽ「傷病手当金」と傷病手当金Q&Aで確認してください。
「辞めたい」と思ったとき、先に確認してほしい順番
今の私なら、仕事が限界に近づいたとき、最初から転職先だけを探しません。

- いま働き続けられる状態なのか
- 休職・有給・受診など、一旦止まる方法があるか
- 傷病手当金など、生活を守る制度を使える可能性があるか
- 退職するなら、自分で伝えるのか、第三者の支援が必要なのか
- 働ける状態になってから、次の仕事・職業訓練・学び直しをどうするか
特に、体調が悪いときに「次の会社を早く決めなければ」と焦ると、休むことと転職することを同時に進める負担が大きくなることがあります。
まず生活と体調を守り、そのあとで仕事を選び直す。 そういう順番もあります。
退職代行は「辞めるための最後の一手」ではなく、負担を減らす手段の一つ
退職代行も、状況によっては選択肢になります。ただし、仕事がつらい人全員を退職代行へ送るのは違うと考えています。
たとえば、退職の意思は固まっているのに会社へ伝えること自体が大きな負担になっている、会社とのやり取りをできるだけ減らしたい、自分だけでは退職手続きを進めにくい、といった人には退職方法を比較する意味があります。

一方で、働けないほど体調を崩している人に必要なのが、まず退職代行とは限りません。医療機関、健康保険、労働相談など、先に確認した方がよい窓口があります。
また、退職代行は運営主体によって対応できる範囲が異なります。未払い賃金などの交渉が必要な場合は、誰が何をできるサービスなのかを確認する必要があります。
独学ガイドでは今後、「退職を自分で伝えられる人」「連絡そのものが難しい人」「法律上の交渉が必要な人」を分け、退職代行も一つの選択肢として比較します。
仕事を辞めたいけれど、お金が不安な人へ
「もう働けない。でも収入がなくなるのが怖い」。この二つが同時に来ると、どちらにも動けなくなることがあります。
私自身、働けない時期が長く続き、その間は傷病手当金を受給していました。だから、仕事を辞めたい人に「勇気を出して辞めればいい」とだけ言うことはできません。
退職するときには、生活費、健康保険、雇用保険、税金、住まい、通院など、現実の問題があります。
反対に、お金の不安だけを理由に、体調を崩している状態で働き続けることが唯一の答えとも言えません。大切なのは、自分が使える制度や相談先を確認してから、選択肢を減らさないことです。
働けるようになった後は、もう一度「暮らし」から仕事を選び直せる
働けない時期のあと、必ず元と同じ働き方に戻らなければならないわけではありません。
働く時間を変える。仕事内容を変える。転職する。職業訓練を使う。資格を学ぶ。住む場所を変える。いったん小さく働く。選択肢はいくつもあります。
独学ガイドが資格だけではなく、転職、職業訓練、学び直し、現職継続まで扱うのは、この経験ともつながっています。
資格を取ること自体が目的ではありません。 仕事や収入を立て直し、自分が続けられる暮らしを選ぶための手段として、必要なものだけ使えばよいと考えています。
この経験から伝えたいこと
仕事がつらいとき、自分の状態を記事だけで診断する必要はありません。眠れない、食事が取れない、強い不安や体調不良が続くなど普段と違う状態がある場合は、医療機関や公的な相談窓口につながってください。
そして、退職するかどうかを決める前でも、制度は調べられます。
「辞める」「続ける」の二択ではありません。
- 休む
- 制度を確認する
- 相談する
- 退職方法を考える
- 回復してから次を探す
私自身、うつになり、約1年半働けない時期を経験しました。だからこそ、独学ガイドでは「すぐ転職しましょう」「この資格を取りましょう」と一つの答えに押し込むのではなく、その人が次の選択肢を残せる情報を作っていきます。


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