
マンション管理士講座のパンフレットを何冊か集めて、比較表を作ってみたことはないだろうか。料金欄と合格率欄を見比べているうちに、どの数字を信じればいいのか分からなくなって、結局どの資料も机の隅に積んだままになる。
「フォーサイトの評判がいいらしい」というところまでは、すでに調べがついているかもしれない。それでも申し込むボタンを押せないのは、講座が悪いからではなく、マンション管理士と管理業務主任者を同時に狙うダブル受験が、自分の生活の中で本当に回せるのか確信が持てないからだ。
仕事から帰って、テキストを開くところまではできるのに、比較サイトのタブを行ったり来たりするうちに1時間が過ぎている。そんな夜を何度か経験している人にとって、必要なのは新しい講座の情報を増やすことではなく、いま持っている情報を整理して、一つ結論を出すことかもしれない。
この記事では、フォーサイトのマンション管理士・管理業務主任者講座について、料金・合格率・ダブル受験の仕組みを公式情報で整理する。読み終えたときに、資料請求をするかどうかを自分で決められる状態を目指す。
先に断っておくと、この記事はフォーサイトを一方的に勧める記事ではない。合格率や料金の数字を並べるだけでも判断材料にはなるが、それだけでは「自分に合うかどうか」までは分からない。学習スタイルや今のスケジュールと照らし合わせて読んでほしい。
✅ この記事で分かること
- 📌 フォーサイトのマンション管理士・管理業務主任者講座の合格率と、全国平均との差
- 📌 バリューセット1・バリューセット2の料金の違いと、選び方の基準
- 📌 マンション管理士と管理業務主任者をダブル受験する場合の勉強時間の考え方
- 📌 独学で足りる人・講座を使ったほうがよい人の判断軸

フォーサイトのマンション管理士講座の評判と合格実績
「評判がいい」という言葉だけでは、何を根拠にそう言われているのか分からない。フォーサイトの評判の中心にあるのは、公式サイトが公開している合格率の数字だ。
合格率は全国平均の何倍か
フォーサイト公式サイトによると、マンション管理士の合格率は26.1%で、全国平均合格率11%の2.37倍にあたる。管理業務主任者は合格率61.6%で、全国平均合格率19.6%の3.14倍としている。

この数字はフォーサイト受講生全体の実績であり、受講すれば必ずこの合格率になるという意味ではない。それでも、全国平均と比べてどの程度の差があるかを知っておくと、他講座と比較するときの物差しになる。
フルカラーテキストとManaBunの役割
フォーサイトの教材は、図解を多く使ったフルカラーテキストと、スマートフォンで学習を進められるeラーニング「ManaBun」の組み合わせが軸になっている。テキストは試験に出やすい範囲を絞り込んで作られており、隙間時間にManaBunで問題演習を重ねる進め方が想定されている。
マンション管理士・管理業務主任者はどちらも法令や規約の知識が中心になるため、通勤時間や家事の合間にスマートフォンで復習できるかどうかは、学習を継続できるかを左右する条件になりやすい。

口コミで語られていることと、公式データの違い
個人ブログやレビューサイトには、実際に受講した人の感想として「思ったより短期間で合格できた」「マンション管理士は落ちたが管理業務主任者だけ合格できた」といった声が見られる。これらは個人の学習環境や勉強時間に左右されるため、公式の合格率のように全員に当てはまる数字ではない。
判断材料として使うなら、公式サイトの合格率は「講座全体の実績」、口コミは「自分に近い状況の人がどう感じたか」という別の情報として、切り分けて読むほうが実態に近づける。あなたが今読んでいる口コミも、書いた人の生活リズムや前提知識まではそろえられないという前提で受け止めておくと、期待しすぎず失望しすぎずに参考にできる。
他の通信講座と比べたときの立ち位置
マンション管理士・管理業務主任者の通信講座は、フォーサイト以外にもアガルートやLEC、TACなど複数の選択肢がある。各社とも合格率の実績を打ち出しており、講座ごとに教材の作り方やサポート体制、価格帯が異なる。
フォーサイトの特徴は、フルカラーテキストとManaBunを軸にした「隙間時間での学習」を前提にした設計にある。テキストを開いて机に向かう時間をまとめて確保しにくい人にとっては相性がよい。一方、他社には講義動画の時間数を多く確保し、通学講座に近い形で理解を積み上げていく講座もある。まとまった時間を確保できて、講師の解説を聞きながら理解を深めたいタイプなら、そちらの講座の資料も合わせて取り寄せ、講義時間・教材の作り方・料金を実際に見比べてから決めるほうが、あとで「自分には合わなかった」となりにくい。
二つの資格は何が違うのか(管理組合側か管理会社側か)
資格名が似ているため混同されやすいが、二つの資格は役割が異なる。マンション管理士は、マンションの管理組合(住民側)からの相談に応じ、管理規約の見直しや管理会社とのトラブル解決を支援する立場になる。一方、管理業務主任者は、マンション管理会社(管理を受託する側)に設置が義務づけられている資格で、重要事項の説明や管理事務報告といった、法律で定められた業務を担う。
「どちらが上位資格か」という比較よりも、「管理組合側に立つか、管理会社側に立つか」という役割の違いで理解しておくと、自分が将来どちらの立場で資格を活かしたいかを考えやすくなる。ダブル合格を目指す人の多くは、両方の立場を理解しておくことで、管理組合と管理会社の間に立つ調整役としての知識を厚くしたいという動機を持っている。

フォーサイトのマンション管理士講座の料金とダブル受験で確認すべき判断軸
評判や合格率を確認したあとに残るのは、料金と自分の学習ペースの問題だ。ここでは、申し込み前に確認しておきたい項目を整理する。
バリューセット1とバリューセット2の違い
フォーサイトのマンション管理士・管理業務主任者講座は、バリューセット1が57,800円(税込・送料別)、バリューセット2が70,800円(税込・送料別)で提供されている。バリューセット2にはバリューセット1の内容に加えて、直前対策向けの答練講座が含まれる点が主な違いになる。
初めて二資格に挑戦する場合、まずバリューセット1で基礎から演習までを一通り終え、直前期の演習量に不安が残るならバリューセット2を検討する、という順番で考えると選びやすい。料金と教材内容の詳細は、必ず公式サイトの最新ページで確認してほしい。
| 項目 | バリューセット1 | バリューセット2 |
|---|---|---|
| 料金(税込・送料別) | 57,800円 | 70,800円 |
| 基本講義・テキスト | 含む | 含む |
| eラーニングManaBun | 含む | 含む |
| 直前対策の答練講座 | 含まない | 含む |

※料金・セット内容は変更されることがあるため、最新情報は必ず公式サイトで確認してください。
教育訓練給付金の対象かどうかは公式サイトで確認する
通信講座の中には、条件を満たすと受講料の一部が戻る教育訓練給付制度の対象になっているものがある。対象講座や給付率は年度によって見直されることがあるため、この記事で具体的な金額を断定することは避ける。申し込み前に、フォーサイト公式サイトの対象講座一覧と、最寄りのハローワークの両方で条件を確認しておくと安心できる。
ダブル受験の勉強時間はどう配分するか
マンション管理士と管理業務主任者は試験範囲の重なりが大きいため、ダブル受験を選ぶ人が多い。ただし、試験範囲が近いからといって、勉強時間を半分ずつ均等に割り振ればよいわけではない。
一般的には、管理業務主任者のほうが出題形式に慣れやすく合格率も高い傾向があるため、まず管理業務主任者の演習を仕上げ、残りの時間でマンション管理士特有の記述・応用問題に時間を厚く配分するという考え方がある。学習開始が試験直前に近いほど、この配分の見直しが必要になる。

働きながら学習する場合の時間の作り方
平日は仕事があり、まとまった学習時間を毎日確保するのが難しいという人は多い。通勤時間にManaBunで一問一答を解き、帰宅後の30分でテキストを見直し、週末にまとめて過去問演習を行うというように、平日と週末で学習の役割を分けておくと、二資格分の範囲でも進捗を追いやすくなる。
一日の学習時間が短くても、毎日同じ時間帯に触れる習慣ができれば、直前期に慌てて詰め込む量を減らせる。逆に、まとまった時間が取れる週末に学習を集中させる人は、平日の隙間時間をどう使うかが積み残しの量を左右する。あなたが今、平日にどのくらいの隙間時間を確保できているかを一度書き出してみると、ダブル受験の計画が現実的かどうかが見えてくる。
「マンション管理士だけを先に取ってから管理業務主任者を考えたい」という順番を考える人もいる。この判断が合うかどうかは、次の3点で分かれる。仕事が繁忙期に入る時期と試験直前期が重ならないか、記述式・応用問題への抵抗感が強いか、過去に資格試験へ挑戦した経験があるか。この3点のいずれも当てはまらない、つまり時間に余裕があり記述問題にも抵抗がなく試験勉強に慣れているなら、同じ年にまとめて挑戦したほうが試験範囲の重なりを一度で消化でき、学習の負担を分散させやすい。逆に、いずれか一つでも当てはまるなら、まず管理業務主任者一本に絞り、翌年にマンション管理士へ回すほうが無理のない計画になる。
独学で足りる人・講座を使ったほうがよい人
すでに宅建士など不動産関連の資格を持ち、法令用語に抵抗がない人は、市販テキストと過去問だけでも学習を進められる可能性がある。一方で、二資格分の範囲を独学で整理する時間が取りにくい人や、法令の改正情報を自分で追い切れるか不安がある人は、教材とサポートがひとまとまりになっている講座を確認する価値がある。
💡 判断軸
関連資格の知識があり、法令の改正情報を自分で追う時間も確保できるなら、独学でも二資格分の範囲を整理できる可能性がある。一方、初めて不動産関連の資格に挑戦する場合や、平日にまとまった学習時間を取りにくい場合は、範囲がひとまとまりになっている講座のほうが、遠回りを減らしやすい。

試験日程から逆算していつ学習を始めるか
マンション管理士・管理業務主任者の試験は、例年11月から12月にかけて実施される。管理業務主任者のほうが試験日が後に設定される年が多く、この間隔を利用して管理業務主任者の直前対策に充てる受験者もいる。
学習開始の目安として、初学者がダブル受験を目指す場合は半年前後の準備期間を見込む考え方が一般的とされている。実際の必要期間は独学か講座利用か、平日にどれだけ学習時間を確保できるかによって変わるため、この記事内で断定はしない。まずは試験日から逆算して、自分がいつから始めれば無理のないペースになるかを一度カレンダーに書き出してみてほしい。年度ごとの正確な試験日程は、必ず試験実施団体の公式発表で確認する必要がある。
最初の一歩として確認すること
いきなり受講を決める必要はない。まずは資料請求で、テキストのサンプルページとManaBunの操作画面を見て、自分の学習スタイルに合うかどうかを確認するところから始めても遅くはない。

まとめ:フォーサイトのマンション管理士講座は評判だけで決めない
フォーサイトのマンション管理士・管理業務主任者講座は、合格率の実績とダブル受験に対応した教材構成に特徴がある。ただし、評判の良さだけで申し込みを決めるのではなく、次の3つを自分に当てはめて確認してから判断してほしい。関連資格の知識があり法令改正を自分で追う余裕があるか。仕事の繁忙期と試験直前期が重ならないか。隙間時間での学習と、まとまった時間での学習のどちらが自分に向いているか。この3つの答えが出れば、資料請求をするかどうかは自然に決まる。
フォーサイトの教材とサポート内容を確認する
合格率の実績や、バリューセット1・2の教材内容、ダブル受験のカリキュラムがどう組まれているかは、資料を見るのが一番早い。まずは料金と教材構成を確認するところから始めてみてほしい。
▷ いきなり申し込む必要はありません。資料でテキストとManaBunの内容を見るだけで大丈夫です
試験の実施団体・公式情報を確認する
試験日程・受験資格・申込方法の最新情報は、マンション管理士試験の実施団体である公益財団法人マンション管理センターの公式サイトで確認できる。
▷ 試験日程や受験資格は変更されることがあるため、最新情報はここで確認してください
関連記事として、マンション管理士は「やめとけ」と言われる理由と、取る価値がある人の判断軸もあわせて確認しておくと、資格そのものの位置づけを整理しやすい。宅建士との組み合わせを検討している場合は、宅建とマンション管理士のダブル受験は可能かも参考にしてほしい。


コメント