※2026年9月22日に社会保険労務士試験オフィシャルサイトの第58回受験案内・第57回合格基準を確認して整理しています。2026年度第58回の合格発表は2026年10月1日です。
社労士試験の難しさは、「合格率5.5%」だけでは伝わりません。
たとえば、選択式の総得点は十分に取れた。
択一式も合格ラインを超えた。
それでも、1科目だけ基準点を下回れば不合格になることがあります。
得意な年金で点を稼いでも、苦手科目を丸ごと捨てる作戦が取りにくい。
ここが社労士試験の怖さです。
先に結論
- 最新確定の2025年度第57回合格率は5.5%(43,421人受験・2,376人合格)
- 2026年度第58回は試験済みですが、合格発表は2026年10月1日
- 選択式は8科目・40点満点、択一式は7科目・70点満点
- 総得点だけでなく、科目ごとの基準点も満たす必要があります
- 2026年度の試験時間は選択式80分+択一式210分、合計290分
- 試験問題は2026年4月10日現在施行の法令等を基準に出題

合格発表で一番怖いのは「総得点は足りているのに落ちる」こと
2025年度第57回の合格基準を見ると、選択式は総得点22点以上、択一式は総得点42点以上でした。
ただし、それだけでは合格できません。
2025年度の選択式|総得点22点以上+科目別基準
選択式は8科目、各5点、合計40点満点です。
2025年度は原則として各科目3点以上。
ただし、労災、労務管理その他の労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識は2点以上へ補正されました。
つまり、合計30点取っていても、基準点未満の科目があれば不合格です。
2025年度の択一式|総得点42点以上+科目別基準
択一式は7科目、各10点、合計70点満点です。
2025年度は原則として各科目4点以上。
雇用保険法のみ3点以上へ補正されました。
ここでも「総合点で取り返す」だけでは足りません。
例えばこんな落ち方がある
選択式の合計は28点。全体の基準は超えている。でも、基準3点の科目が2点だった——この場合は不合格です。社労士試験では「得意科目で苦手科目を埋める」だけの戦略が通用しにくい理由です。
しかも、基準点は毎年まったく同じではない
社労士試験オフィシャルサイトは、合格基準を合格発表日に公表すると案内しています。
2024年度第56回は、選択式25点以上・択一式44点以上でした。
2025年度は選択式22点以上・択一式42点以上へ補正されています。
科目別基準にも補正が入る年度があります。
そのため、「選択式は絶対に全科目3点」「択一式は絶対に全科目4点」と固定して覚えるのも危険です。
過去問ではその年の実際の基準を確認し、本番ではどの科目も捨てない学習をします。
試験当日は約5時間。知識があっても後半で崩れる
2026年度第58回の通常日程は、選択式が10時30分から11時50分までの80分、択一式が13時20分から16時50分までの210分です。
試験時間だけで合計290分。
4時間50分あります。
朝から会場へ行き、午前に選択式。
昼休みを挟んで、午後は3時間30分の択一式です。
午後3時を過ぎても、まだ問題は続く
勉強では「10問解いて休憩」ができます。
本試験では、長い時間の中で読み違い・マークミス・集中力低下を防がなければいけません。
知識があるのに点数が安定しない人は、直前期に1科目ずつ解くだけでなく、本試験と同じ長さで問題を解く練習を入れた方が実戦に近づきます。
範囲が広いだけではない。似た制度を区別し続けるのが難しい
試験は、労働基準法・労災・雇用保険・一般常識・健康保険・厚生年金・国民年金など、労働と社会保険を横断します。
難しいのは、単語数が多いことだけではありません。
「似ている数字」が何度も出てくる
給付率、期間、年齢、被保険者要件、届出期限。
制度ごとに似た数字が出てきます。
最初は分かったつもりでも、健康保険を学んだ後に年金へ進み、再び雇用保険へ戻ると数字が混ざる。
社労士学習では、1回覚えるより、忘れた頃にもう一度区別する作業が何度も必要になります。
一般常識も「最後に少し」で済ませにくい
選択式では、労務管理その他の労働に関する一般常識と、社会保険に関する一般常識がそれぞれ独立した科目として出題されます。
科目別基準があるため、「主要法律で点を稼いで一般常識は捨てる」という考え方は危険です。


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