FP2級を調べていると、「CBTになって難しくなった」「パソコンだと計算しにくい」という情報が出てきます。
ただ、CBTが難しいと感じる原因は一つではありません。
画面操作で止まる人、学科の知識が足りない人、実技で時間を使い切る人では、直す場所が違います。
この記事では、FP2級CBTの難しさを「PC操作」「知識」「実技の時間」の3つに分けます。講座を選ぶ前に、自分がどこで止まりそうかを確認してください。

30秒で分ける
- 画面電卓やPC操作で止まる → CBT方式の確認が先
- 学科で36点に届かない → 知識の穴を分野別に確認
- 実技で最後まで解けない → 時間配分を別問題として直す
- 教材を読んでも同じ疑問が残る → 教材・学習支援の比較へ進む
FP2級CBTは「CBTだから難しい」とは言い切れない
日本FP協会の2級・3級FP技能検定は、学科・実技ともCBT方式へ完全移行し、ペーパー試験は廃止されています。
現在の2級は、日本FP協会の場合、学科が120分・60問・36点以上、実技が90分・40問・60点以上です。
まず押さえたいのは、合格率が変わったことだけで、CBT化によって試験そのものが簡単になった・難しくなったとは判断できないことです。
2026年4〜8月の公式結果は、学科50.36%・実技56.73%
日本FP協会が公表した2026年4〜8月の2級CBT結果では、学科は24,773人が受検して12,476人が合格し、合格率は50.36%。実技は21,286人が受検して12,076人が合格し、56.73%でした。
一つ前の2025年10月〜2026年2月は、学科47.18%・実技56.47%です。
数字は期間によって動きます。受検者の属性や準備状況も同じではないため、「CBTになったから何%簡単になった」と因果関係までは置きません。
難しさ1|画面電卓とPC操作で止まる
CBTで紙試験と大きく違うのは、解答環境です。
自分の電卓、筆記用具、参考書などをパソコンブースへ持ち込むことはできません。計算問題では、試験画面に表示される電卓を使います。
画面電卓は四則演算用で、マウスだけでなく一部のキーはキーボードから入力できます。
普段の学習を手元の電卓だけで行っていると、知識ではなく操作で時間を使う可能性があります。

操作が不安なら、講座より先に公式CBTの仕様を確認する
画面操作だけが不安なら、教材を買い替える必要はありません。
電卓の使い方、持込み品、当日の流れを確認し、PC上で問題を解く回数を増やします。
難しさ2|CBTではなく、2級の知識量で止まる
PC操作に問題がなくても、学科で合格基準に届かないなら、原因はCBT形式より知識側にあります。
FP2級の学科は、ライフプランニング、リスク管理、金融資産運用、タックス、不動産、相続・事業承継など複数分野を横断します。
一つの苦手分野だけを何週間も深掘りするより、まず分野別に「取れている・落としている」を見えるようにします。
「過去問を何周したか」より、36点をどこで失っているかを見る
日本FP協会の学科は60点満点で36点以上が合格基準です。
たとえば模擬問題で32点だった場合、「あと4点」とだけ見るのではなく、6分野のどこで落としているかを分けます。
同じ分野で繰り返し落とすなら、その部分だけテキストへ戻る。全分野で少しずつ落とすなら、知識の定着方法そのものを見直します。
CBTという言葉に原因をまとめると、知識不足を操作練習で直そうとしてしまいます。
6分野を一括りにせず、失点場所を記録する
FP2級の学科は、日本FP協会の試験範囲で大きく6分野に分かれています。
| 分野 | 記録すること |
|---|---|
| ライフプランニングと資金計画 | 年金・社会保険・資金計画のどこで迷ったか |
| リスク管理 | 保険商品・税務・契約条件のどこを取り違えたか |
| 金融資産運用 | 計算ミスか、商品・指標の知識不足か |
| タックスプランニング | 所得区分・控除・計算手順のどこで止まったか |
| 不動産 | 法令・税・取引のどの論点で混同したか |
| 相続・事業承継 | 親族関係・評価・税計算のどこで失点したか |
「金融が苦手」のような大きな言葉で終えると、次に何を復習するか決まりません。
「債券利回りの式で符号を間違えた」「所得控除と税額控除を混同した」のように、次の30分で直せる大きさまで失点理由を下げます。
教材が読みにくいだけなら、まず参考書の相性を見直す
説明を読んでも用語同士の関係がつながらない、問題集の解説が短すぎて戻る場所が分からない場合は、学習時間より教材相性がボトルネックの可能性があります。
その場合は講座へ飛ぶ前に、図解型・文章型・問題連動型など、参考書の違いを確認できます。
ここまでで「自分の難しい」が分かったら、全部を読み切らなくて大丈夫です
いま当てはまるものを1つだけ選んでください。次に直す場所へ直接進めます。
- PC・画面電卓が不安 → CBT方式を確認する
- 同じ分野で何度も失点する → 参考書・教材を見直す
- 学科は取れるが実技が時間切れ → 時間配分を直す
- 何を直しても同じ所で止まる → 独学を続けるか判断する
まだ原因が分からない人だけ、次のページで「実技の時間」「演習ログ」「講座を考える条件」まで続けて確認してください。


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