子どもが昼寝した。30分、たぶん。
テキストを開いた。社会保険労務士の科目は8つあると書いてあった。労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法——それだけで4科目。さらに社会保険関係の法律がさらに4科目続く。
テキストをそっと閉じた人も、いるかもしれない。
でも、子持ちで社労士に合格した人は、確実に存在する。育休中の34歳、4歳・3歳・0歳の三姉妹を育てながら500時間未満で合格した人。3人子持ちで夫婦共働きのまま、スマホと隙間時間だけで合格した人。この記事では、そういう人たちが「どうやったか」を、できる限り具体的に書いていく。
難しい話は後にして、まずひとつだけ聞いてほしいことがある。
「子持ちには無理」と思っているとしたら、それはまだデータを見ていないからかもしれない。
📋 この記事でわかること
- 子持ちが社労士に合格するための現実的な勉強スケジュール
- 合格者が共通して使っていた「スキマ時間活用」の具体的な方法
- 合格後に開ける「場所を選ばない働き方」の実態と収入の目安
- 教育訓練給付金・合格お祝い金で費用を最大回収する方法

📑 目次(クリックで開閉)
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子持ちが社労士に合格するまで——本当のことを話します
社労士試験は確かに難しい。でも「子持ちだから無理」というのは、事実に基づいていない。合格者の中には育休中の親が毎年一定数いて、3人の子供を育てながら合格している人もいる。まず数字を見てから、「どうやるか」を考えていこう。
合格率は6〜7%台、でも子持ちの合格者は確実にいる
社会保険労務士試験の全国合格率は、例年6〜7%台で推移している。100人受けて6〜7人しか受からない、難関国家資格のひとつだ。
この数字だけ見ると「子持ちには絶対無理」と感じるかもしれない。でも少し立ち止まって考えてほしいことがある。
受験者の多くは「仕事をしながら」勉強している。専業受験生はむしろ少数派だ。育休中や、子育てしながらパートをしつつ勉強している受験者も毎年相当数いる。
実際に、育休中に第55回(2023年度)社労士試験に合格した人がいる。4歳・3歳・0歳の三姉妹を育てる34歳。夫の帰宅は子供たちの寝かしつけが終わった後。いわゆる「平日フルワンオペ」の状況で合格している。
フォーサイト通信講座の2025年実績では、受講者の合格率が63.0%で、全国平均の約11倍という数字が出ている。資料には「子育てしながら一発合格」という事例が複数掲載されている。
合格率6〜7%というのは「何も考えずに受けた全受験者の平均値」だ。正しい勉強方法で、正しい教材を使い、スキマ時間を積み上げることができれば、合格ラインに届く確率は格段に上がる。
「子持ちだから受かるわけない」ではなく、「子持ちだからこそ、やり方を工夫する必要がある」——この記事が伝えたいのはそこだ。

1000〜1200時間の壁——「毎日3時間×1年」は必要ない
社労士試験の合格に必要な学習時間は、初学者で1000〜1200時間と言われている。この数字だけを見ると、確かに圧倒的だ。
1200時間を365日で割ると、1日あたり約3.3時間。子育て中に毎日3時間以上の連続した勉強時間を確保するのは、現実的ではない日も多い。
ただし、「1日3.3時間の連続した学習が必要」という意味ではない。
実際に1000時間未満で合格した例がある。前述の34歳育休中ママは「たぶん500時間を切るくらい」と語っている。半年間、細切れの時間を積み上げた結果だ。
1200時間を2年間で消化するなら、1日平均1.6時間。1年なら1日平均3.3時間。でも、1年を「週5日×10ヶ月」と考えれば、1日あたり4時間でも届く計算になる。
大切なのは合計時間ではなく、「ゼロにしない日数を最大化する」ことだ。5分でも触れた日はカウントできる。10分の過去問1問も積み上げになる。勉強を「まとめた時間でするもの」と思い込んでいると、育児中は永遠に始められない。
1日15〜30分のスキマを複数回、それを365日続ける——これが子持ち受験者の現実的な戦略だ。
📊 合格に必要な時間の目安
- 初学者(人事・労務未経験): 1000〜1200時間
- 実務経験あり: 800〜1000時間
- 再受験者: 600〜800時間
- 1日の投下時間の目安: 平日1〜2時間 + 週末2〜3時間 × 12〜18ヶ月


ワンオペ育休中に合格した34歳ママの1日タイムライン
「子持ちで合格した人の1日」を知ることは、モデルケースとして参考になる。育休中に合格した34歳ママ(4歳・3歳・0歳の三姉妹・平日フルワンオペ)のスケジュールを見てみよう。
📅 実際の1日(育休中・ワンオペ)
| 起床〜9:30 | 朝の支度・上2人の保育園送り(バタバタ) |
| 10:00〜12:00 | ← 唯一の集中タイム(赤ちゃんをあやしながら) |
| 12:00〜16:30 | 昼食・家事・赤ちゃんの世話(できたらテキスト) |
| 17:00〜 | 保育園迎え→公園(スマホで過去問アプリをぽちぽち) |
| 帰宅〜就寝 | ひたすら育児(ワンオペのため勉強余裕なし) |
| 寝かしつけ後 | ← 暗い部屋で過去問アプリ(寝落ちも多い) |

このスケジュールを見て「参考にならない」と思った人もいるかもしれない。本人もそう言っている。でも、これで合格した。
ポイントは3つある。
1. 午前10〜12時を「聖域」にした。上の2人が保育園に行っている間の2時間、この時間だけは家事より勉強を優先した。赤ちゃんをあやしながら、授乳しながらテキストを開くこともあった。
2. スキマ時間の武器は「過去問ランド」という無料アプリ。公園での見守り中も、寝かしつけで部屋を暗くした後も、スマホがあれば過去問を1問解けた。「虚無」と感じながらでも積み重ねた。
3. 詳細な計画を立てなかった。月ごとに「〇月はこの科目を読む」という程度の超ざっくりした計画のみ。細かい計画を立てると崩れた瞬間にやる気を失うと予測して、最初から詰めすぎないようにした。
勉強できなかった日もある。体調の悪い日もある。それでも「ゼロにしない」ことを続けた結果が、約500時間・半年間での合格だった。
3人子持ち共働きが2度目の受験で合格した理由
もうひとつ、別のタイプの合格者の話をする。3人の子供を持ち、夫婦共働きという環境で1度失敗し、2度目の受験で合格した人(社会保険労務士法人勤務・男性)の事例だ。
1度目の受験では、紙ベースの通信講座を使った。参考書と問題集が送られてきて、自分でスケジュールを立てて進める形式。主に平日の夜9時以降、子供が寝た後に机に向かおうとした。
結果は失敗だった。
原因は「夜は眠くて集中できなかった」こと。休日も家事・育児をしていると時間が削られ、結局夜しか勉強できない。テキストが頭に入らないまま受験して不合格になった。
2度目は戦略を変えた。スマホ一台で参考書も問題集もすべて完結する通信講座を選んだ。この選択が合否を分けた。
通勤電車の中、家事の合間、昼休みの数分間——スマホさえあればどこでも学習できる。さらに、AIが復習のタイミングを自動で決めてくれる機能が、忘却を防ぐのに役立った。
直前の8月、インフルエンザで1週間寝込むというアクシデントもあった。「今年も無理かもしれない」と半分あきらめながら受験に臨んだが、結果は合格だった。
この2つの事例から共通して言えることがある。
「机に向かって連続して勉強する」前提を捨てたほうが、子持ちは合格に近づく。
育児中の可処分時間は常に分断される。そのことを最初から受け入れて、「細切れの時間で学べる環境」を整えることが、合格への最も確実な道になる。

年金と選択式——育児中が陥りやすい2つの壁
社労士試験で多くの受験者が躓くのが、年金科目と選択式問題の2つだ。子持ちの受験者が特に注意したいポイントを整理する。
【年金の壁】
社労士試験の国民年金法・厚生年金保険法は、受給要件・計算方法・例外規定が複雑に絡み合っている。テキストを読んでも「なんとなく分かった気がする」状態が続きやすく、問題を解くと正解できないというパターンに陥りがちだ。
有効な対策のひとつが「図解して家中に貼る」方法だ。前述の180日合格者は、年金制度の構造を自分で図にして、洗面所・冷蔵庫・トイレの壁に貼った。毎日目に入る場所に置くだけで、自然に記憶が定着していく。
育児中は「テキストを開いて勉強する時間」を作りにくい。でも「目に入れるだけ」の勉強法なら、育児の合間でもできる。年金はこのアプローチが特に効きやすい科目だ。
【選択式の壁】
社労士試験の選択式問題は、法令の条文から空欄が設定される形式だ。過去問にない文章が出題されることも多く、独学でテキストを読んでいるだけでは太刀打ちできないケースがある。
ある合格者は、選択式問題を「実務の現場で上司から質問されているつもりで解く」と言っていた。「このケースの場合、法的にどうなりますか?」という問いかけに答える感覚。法令の文言そのものを覚えるのではなく、「どう使うか」を意識した練習が有効になる。
また、市販テキストに載っていない細かい規定が出題されることもある。独学だけに頼ると、こういった「テキスト外」の問題で詰まりやすい。信頼できる通信講座の教材は、こうした出題範囲をカバーしていることが多い。
年金と選択式の2つは、早い段階から「特別扱い」して対策を積むことをおすすめする。
特に年金は「国民年金→厚生年金→給付の計算」という順番でインプットすると理解がつながりやすい。一度つながると、例外規定や特例も「このパターンの変形」として覚えやすくなる。理解なしで丸暗記に入ると、試験直前に全部崩れてしまいやすい科目でもある。最初の「構造の理解」に時間をかける価値がある。
選択式については、「解説を読み込む」作業が特に重要になる。問題を解いて合否を確認するだけでなく、解説の中にある「この言葉が正答でなければならない理由」を追うことで、出題者の視点が少しずつ身についてくる。


スキマ時間の積み方——子持ちが使える具体的な方法
子持ち受験者の最大の武器は「スキマ時間の徹底活用」だ。合格者たちが共通して語るのは、「まとまった時間がなければ勉強できないという思い込みを捨てた」ということ。
以下に、育児中でも使いやすいスキマ時間の活用パターンをまとめた。
⏱️ 子持ち受験者のスキマ時間活用法
| タイミング | 時間の目安 | おすすめの勉強内容 |
| 通勤・移動中 | 15〜30分 | 過去問アプリ・音声講義(耳から) |
| 昼休み | 20〜30分 | テキスト要点確認・1問1答 |
| 公園での子ども見守り中 | 30〜60分 | スマホで過去問アプリ・単語カード確認 |
| 子どもの寝かしつけ後(暗い部屋) | 30分〜1時間 | スマホで過去問・アプリ(寝落ち覚悟) |
| 家事の合間(洗濯・料理待ち) | 5〜15分 | 貼り紙を眺める・単語カードを1枚 |
| 朝の集中タイム(子どもが登園後) | 1〜2時間 | テキスト精読・問題集・模試 |

育児中のスキマ時間が積み重なる力を過小評価しがちだが、1日15〜30分を毎日続けると、1ヶ月で7〜15時間になる。半年で50〜90時間。1年間続ければ100〜180時間に届く。「まとめた時間」ではなく「続けた積み重ね」が、最終的に1000時間を超える。
重要なのは「5分でも10分でも、触れた日をゼロにしない」こと。スキマ時間に適した学習内容は「1問1答」「音声聴取」「図解の視認」だ。連続した読解が必要な長文テキストはスキマ時間には向かない——途中で中断されると文脈が切れてしまう。
一方、「まとまった時間」が取れたとき(育休中の午前2時間、週末の夜など)は、過去問・模試・テキスト2周目など、連続した認知作業を集中的に行う。
スキマ時間と集中タイムを使い分けることで、1000時間以上の学習を育児と両立させながら積み上げられる。
参考に使えるツールとして、以下が合格者に多く挙げられていた。
- 過去問ランド(無料・解説付き・スマホ完結)
- 秒トレ(1科目あたり160円程度・条文ベースの穴埋め形式・選択式対策)
- YouTube解説動画(きくりんch・たけのこchなど)——ラジオのように流して耳から慣らす

通信講座 vs 市販テキスト——子持ち目線の正直な比較
社労士の勉強方法は大きく「独学(市販テキスト)」と「通信講座」に分かれる。どちらが子持ちに向いているか、メリット・デメリットを整理する。
| 独学(市販テキスト) | 通信講座 | |
| 費用 | 1〜3万円程度 | 3〜10万円程度 |
| スマホ対応 | △(書籍のみ) | ◎(スマホ完結可) |
| 持ち運び | △(重い・かさばる) | ◎(スマホ1台でOK) |
| 学習サポート | なし | ○(質問機能・AI復習など) |
| スキマ時間の活用 | △(書籍を開く必要あり) | ◎(スマホでいつでも開始) |
| 続けやすさ(子持ち) | △(自己管理が必要) | ○(学習ペースのガイドあり) |

結論から言うと、子持ちには通信講座のほうが続けやすい。理由は単純で、スマホ一台でスキマ時間に学習できる環境が整っているから。
市販テキストはコストが安いが、重い書籍を常に持ち歩く必要があり、子供の荷物を抱えながら移動する育児中には現実的でない場面が多い。また、選択式で市販テキストの範囲外が出題されることもあり、カバー率の面でリスクがある。
通信講座の中でも、子持ちの間で評判が高いのはフォーサイトとスタディングの2つだ。どちらを選ぶかは後のセクションで詳しく触れる。
社労士を取った後、子持ちの働き方はどう変わるか
合格した後の話もしておきたい。「社労士を取ったら給与が上がる」というイメージがある一方で、「実際には大差ない」という声もある。正直なところを説明する。
補助パートの時給1180〜1500円——「給与が上がる」の本当の意味
社労士資格を取ってすぐに「給与が大幅に上がる」かどうかで言えば、すぐには変わらないケースが多い。
社労士事務所でのアシスタント・補助パートの時給は、地域にもよるが1,180〜1,500円程度が一般的だ。一般事務のパートと大きく変わらない水準に感じるかもしれない。
ただし、社労士という資格の本当の価値は「実務経験を積んだ後に現れる」という特性がある。
資格取得直後に入る補助パートのポジションでは、補助業務(書類整理・データ入力・ファイリングなど)が中心になることが多い。この段階では時給はさほど高くない。
しかし、ここで「給与計算ができる」「社会保険手続きができる」「顧問先への一次対応ができる」という実務能力を身につけていくと、状況が変わってくる。専門知識を活かせる業務を担当できるようになると、単価も評価も変わる。
ChatGPTのDeep Researchでは、社労士のキャリアを次のような6段階で説明している。
- 事務所の補助パート(資格取得直後)
- 給与計算の武器化(自力で完結できる状態)
- 社会保険手続きを一人でこなせる状態
- 顧問先対応ができるレベル
- 小規模事業者への特化・営業
- 月額顧問契約の積み重ね
6段階全てを一気に進む必要はない。まず①②を確実にこなすことで、就職・転職の選択肢が広がる。③④まで進めると、社労士としての専門家として独立するルートが開けてくる。
補助パートから始めた場合でも、「給与計算だけは誰よりも速く正確にできる」という強みを1つ作れると、次の仕事へのステップアップがしやすくなる。子持ちで週3日のパート勤務であっても、専門スキルを積み上げている期間と位置づけることができれば、焦らずに動ける。社労士は「すぐに劇的に変わる資格」よりも「積み上げるほどに価値が上がる資格」という性質を持っている。
なお、社労士事務所以外でも社労士の知識が活きる職場は多い。企業の人事・労務部門、社会保険関連のコールセンター、フリーランスの給与計算代行など、資格を軸にした働き方の選択肢は幅広い。

e-Gov電子申請で「場所を選ばない」在宅社労士が現実に
ここで、子持ちが社労士を取る最大の意義のひとつを話したい。それは「場所を選ばない働き方」が可能になることだ。
かつての社労士は、管轄の年金事務所・労働基準監督署・ハローワークへ物理的に書類を持参する必要があった。地域に縛られた、現場依存型の仕事だった。
今は違う。
政府主導のe-Gov電子申請システムの普及と、クラウド型人事労務システム(freee人事労務・SmartHRなど)の広まりにより、社労士業務のほぼ全てがオンラインで完結するようになった。行政への手続きはPCから、クライアントとの書類のやり取りはクラウド上で、相談はZoom・Teamsで——という完全リモート型の事務所が現実のものになっている。
この変化が、子持ちにとって何を意味するか。
パーソル総合研究所の2024年7月調査によれば、正規雇用社員のテレワーク実施率は22.6%。一方でパート・アルバイトの実施率はわずか8.4%だ。
育児の時間的制約から、フルタイム正規雇用を断念してパートを選んだ人が、皮肉なことに「最も場所・時間の柔軟性が低い」環境に押し込まれているという構造的な問題がある。
社労士という国家資格を持って独立開業すれば、この「8.4%の罠」から完全に抜け出せる。自宅で、沖縄でも北海道でも、全国の企業を顧客にしたリモート型事務所を開くことが可能だ。
東京のIT企業が地方在住の社労士と顧問契約を結ぶことは、今や珍しくない。専門知識と迅速な対応があれば、物理的な距離は障壁にならない。


小規模顧問5社で月10万円——独立への6段階ルート
「いつか独立したい」と考えているなら、収入の目安を具体的に知っておくと動きやすくなる。
社労士の顧問報酬は、顧問先企業の規模・業務内容によって異なるが、小規模事業者(従業員5〜20人程度)への月額顧問料の相場は月1〜3万円程度が一般的だ。
💡 小規模顧問モデルの収入目安
- 顧問5社 × 月2万円 = 月10万円
- 顧問10社 × 月2万円 = 月20万円
- 顧問15社 × 月2万円 = 月30万円
※ 1社あたりの業務量・内容によって異なります。初期は給与計算・社保手続き代行が中心。

「小規模事業者5社から月10万円」は、子育て中の副業や、独立初期の目標として現実的なラインだ。子供が小さいうちは顧問社数を絞って安定的にこなし、子供の成長とともに顧問先を増やしていくというペース調整もしやすい。
完全リモートで業務が完結するため、子供の急病で外出できない日でも、PC一台で仕事を続けられる。この柔軟性は、子持ちの働き手にとって他に代えがたい価値がある。
テレワーク時代に企業が直面する新しい労務課題——リモートワーク下でのハラスメント対応、在宅勤務手当の設計、ワーケーションに伴う就業規則の見直しなど——に対して、自らがリモートワークを実践している社労士はリアルな当事者感覚を持っている。この「自分も経験している」という信頼性が、顧問先からの評価につながることもある。

教育訓練給付金とお祝い金——費用を大きく回収する方法
社労士の通信講座は費用がかかるが、制度を組み合わせることで実質的な自己負担を大幅に抑えられる。
【教育訓練給付金(ハローワーク)】
社労士の通信講座は、厚生労働省が指定する「特定一般教育訓練」に該当するものが多く、その場合は受講費用の最大50%・上限25万円がハローワークから給付される。条件は「雇用保険の被保険者(または離職から1年以内)」で一定の受給資格があること。
フォーサイトの社労士講座(バリューセット1・2・3)は教育訓練給付金の対象になっている。スタディングも対象講座を設けている。受講前にハローワークで受給資格を確認しておくことが重要だ。
【フォーサイトの合格お祝い金】
フォーサイト社労士バリューセット3には「合格お祝い金」があり、合格時に受講料の50%が返金される。全額返金保証(バリューセット3のみ)と合わせて、条件次第では費用をかなり回収できる設計になっている。
📋 費用回収の組み合わせイメージ
| 受講料(フォーサイト バリューセット3) | 要確認(資料請求で確認) |
| − 教育訓練給付金(最大50%・上限25万円) | 給付 |
| − 合格お祝い金(受講料の50%) | 合格後返金 |
| 実質負担 | 大幅削減 |

費用の詳細は受講前に最新情報を確認してほしい。料金・給付条件は変更になる場合があるため、公式サイトかハローワークで最新の情報を確認しておくことをおすすめする。
フォーサイト社労士講座の資料請求(無料)
全国平均の約11倍の合格率(63.0%・2025年実績)
ManaBunでスマホ完結・教育訓練給付金対象
育児中のスキマ時間学習に対応した設計。資料は無料で請求できます。
※ フォーサイトの公式サイトへ移動します
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よくある質問(Q&A)
子持ちで社労士を目指す方からよく出る質問をまとめた。
Q. 育休中に受験するのはあり?
あり。むしろ育休中は、育児に集中しながらも「自分の勉強時間」を一定確保しやすい期間だという声が多い。会社に在籍している状態なら、教育訓練給付金の受給資格があるケースも多い。育休終了前に試験を受けるスケジュールを組む人もいる。
Q. 子どもが2〜3人いても合格できる?
できる。前述の34歳ママは0歳・3歳・4歳の三姉妹を育てながら合格している。ただし「まとまった時間で勉強する」前提を捨て、スキマ時間を積み上げる戦略に切り替えることが必要だ。
Q. 試験日程はいつ?
毎年8月下旬(例年第4日曜日)。受験申し込みは4月〜5月ごろ。育児スケジュールと試験日が重なりやすい夏場だが、前もって計画しておけば対応できる。
Q. 通信講座と市販テキストを組み合わせてもよい?
よい。ただし教材の「翻訳コスト」が発生するため、できれば同一出版社・同一講座で統一するほうが効率的。複数の教材を使うと、表現や用語の違いで混乱することがある。
Q. 独立開業するには合格後どれくらいかかる?
合格後、社労士試験合格証明書・事務指定講習・社労士会への入会が必要。入会後すぐに開業できるが、実務経験は別途積む必要がある。社労士事務所の補助パートから始めて実務力をつけてから独立するルートが、子持ち主婦には現実的な選択肢のひとつだ。
まとめ——社労士を目指す子持ちの読者へ
社労士と子持ちの両立について、この記事で伝えたかったことをまとめる。
合格者は確実に存在する。ワンオペ育休中の三姉妹ママ、3人子持ち共働きの男性、仕事をしながら育児と学習を両立した人たち——彼らが共通して言っているのは「まとまった時間がなくても、スキマ時間を積めば届く」ということだ。
1000〜1200時間という壁は、毎日3時間の連続学習を求めているわけではない。5分・10分・30分という細切れの時間を、毎日積み重ねる積分の結果として届く壁だ。
合格後には、e-Gov電子申請とクラウド人事労務システムによって完全在宅で全国対応できる社労士事務所が現実のものになっている。パート層のテレワーク実施率8.4%という「柔軟性の低い働き方の罠」から抜け出すことができる。
費用面でも、教育訓練給付金(最大50%返金)や各講座のお祝い金を組み合わせることで、実質的な自己負担を大きく減らせる。
「子持ちだから無理」は、データが示す事実ではない。
テキストを再び開いてみることから、始められる。
最初の一歩は小さくていい。今日、5分だけ過去問ランドを開いてみる。それだけでいい。子持ちで社労士に合格した人たちも、最初はそこから始めた。積み上げた時間は、必ずどこかで形になる。
【関連記事】
【参考】
社会保険労務士試験オフィシャルサイト(社会保険労務士試験センター)
パーソル総合研究所「第9回・テレワークに関する調査」(2024年7月)


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